2次元の住人を追っても、ここは3次元だからね
自己感知領域
初めて知った。
わたしが鏡をじっと見つめて
『これはだれなんだろう?』
幼少からの謎の手掛かりをみつけた。
わたしは鏡は見たくない。
自分の顔など視界にも入れたくないからだ。
造作が理由ではなく、これが自分であると
幼い頃から思えなかったのだ。
同年代の顔を思い浮かべても、理想の容姿を探すのが目的でなく、あのなかに自分を認識するヒントのようなものを求めたのである。
それはそうと、不可能であったが。
本当にわたしの自己感知領域が機能していないのならばそれは一生続く。
自分が分からない。この上なくキツい。
本当に、わたしは誰なのか。
現在の身動きの取れなさの究極の原因は、
自分の存在への認識が極度に不安定なことにある。
多分、本当のわたしなどどこにもいない。
ここにいるのは、生まれて以降に作られた思考を持った意識体であり、初めからいた人格ではないのだ。
主人格持ってる人、すっげぇな!